上場日記(仮払精算書)

カンムリウミスズメ撮影YT氏

 すごしやすくなりました。
でも夏が終わると少し寂しくなります。
さて今回も上場日記の続きです。
多額に出金されている仮払金について内容を確認します。
三浦課長「当社は毎日、高額の商品を現金買取で仕入れるので仮払金が発生するんですよ。現金残高はきっちり合ってます。仮払精算書はこうしてしっかり保管してあります。」
 いただいた仮払精算書をざっとめくってみます。ある伝票で手が止まりました。仮払出金50万円、支払金額30万円、返金額0円、残高0円と記載されています。
 仮払出金が50万円で支払金額が30万円ですから、差引20万円の返金がないとおかしいわけです。添付されている領収書も30万円です。
税理士K「この精算書おかしくないですか?」
三浦課長「あ〜、先生この精算書は大阪本部のですよ。大阪の責任者はよく分かっていませんからね〜。あっ、この社員、もう退社してますよ!」
税理士K「・・・・・・・」
 郷原会長が怒ったときの般若のような表情が浮かびます。私には怒りませんが部下にはものすごい剣幕と迫力で怒鳴ります。怒鳴られて翌日から出社しなくなった社員が何人かいるくらいです。
このことをどう報告しようか・・・。
想像するだけで嫌になってきます。
(この日記はフィクションです。ブログは毎週木曜日に更新予定です。)
【今回の推薦本】
 高田博行著「ヒトラー演説」
まだ小学生低学年だったころNHKの番組で「ヒトラー」の演説場面を見た。
もちろんドイツ語なので何をいっているかもわからない。でも強烈な印象を受けた。
わけもわからず、暫くヒトラーにあこがれていた。
 僕も扇動政治家に騙されていたわけだ。その熱狂の真実は何だったのか。
本書はヒトラーの政界登場からドイツ敗戦までの25年間、150万語に及ぶ演説データを分析します。
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