半沢直樹と実抜計画

コハクチョウ撮影YT氏

 半沢直樹って金融リテラシーの向上に貢献してます。
ドラマの中での金融庁検査。
融資先の債権が不良債権にならないように資料を「疎開」します。
疎開とは隠蔽のことです。
税務の世界なら「偽りまたは不正の行為」なので刑事罰になってしまいます。
 不良債権にされないために半沢直樹が苦労するのが貸出先の「経営改善計画」です。
最近、銀行員が「実抜計画」という言葉を口にすることがあります。
これが金融庁検査にも堪えうる「経営改善計画」のことです。
監督指針での「実現可能性の高い抜本的な経営再建計画」を略しています。
この計画が策定されていれば、条件変更が行われた場合でも貸出条件緩和債権に該当しない・・・ということになっています。
 でも中小企業では「経営改善計画」を作成するのは大変なので、条件交渉をあきらめてしまう社長さんが多いのが実情でした。
案外知られていませんが、金融庁は中小企業の資金繰り改善のため今年の3月に中小企業向けの金融検査マニュアル別冊を改訂しています。
 改訂後のマニュアルでは「計画を作っていない場合でも、今後の経営改善の見通しがあれば、計画と同じように取り扱う」となりました。
 資金繰りはスピードが命です。
資金繰りに不安のある経営者は、できるだけ早く銀行に相談してみてください。
経営改善にお悩みの方は相談してくださいね。
【今回の推薦本】
 池井戸潤著「ロスジェネの逆襲」
 へそ曲がりの僕として少し悔しいけれど。
みんながいうように「やっぱり面白い」
この小説が連載されていたのは週間ダイヤモンド。
僕が愛読してる雑誌、なんとなく意外。
ストーリーは「ありえね〜」
だけど、だからこそ感情移入してしまう。
 その仕掛けがさすがです。
団塊からバブル組、そしてロスジェネへと世代が移り変わりました。
でも・・僕の世代が飛ばされてるような・・
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