ネットと国際課税

(久々の)五郎

 僕はベンチャー精神あふれる人が好きです。
外出しているときに、
ネットで起業を検討されている方が、
電話連絡をくださったそうです。
あいにく話をすることができませんでした。
残念だったなあ。
 ネットといえば・・・
アマゾン・ドット・コムの日本での売上は7700億円。
でも日本での納税額はゼロ。
日本の税務当局も課税しようとしたのですが無理でした。
 アップルは米国ではほとんど納税していないそうです。
法人税率が2%以下のアイルランドに利益を移転している。
 納税は会社の義務です。
でもネットと国際取引が税の常識を崩します。
ネットとは情報革命。
国際取引の背景にあるのはグローバリゼーション。
 国家は主権と領土で成り立っています。
その主権と領土の垣根が限りなく低くなっていきます。
 米国はIT起業を通じて、世界中のデータを監視しているそうです。
思い出すのはミッションインポッシブル4という映画。
トムクルーズがメガネ型のディスプレイを装着して個人データを分析するシーンがありました。あれは未来の物語だと思ってました。
この技術が、無人機によるテロリスト組織への攻撃に使用された・・・
この想像は荒唐無稽じゃないでしょう。
むしろ当然だと思います。
 「グーグルやFBに資金を提供したのはCIA直営のベンチャーキャピタルだった」という説があります。
ことほどさように国家はグローバリゼーションと情報革命を国家戦略の武器として考えているわけです。
 情報革命で国家のパワーが均等になる、というのは幻想でした。
圧倒的に優位にたったのは米国のようです。
映画や漫画の世界より、現実の方がなんとも衝撃的です。
 そして実は会計制度や税制も、国際競争のための武器という一面があります。
経理の知識は、経済戦争を戦って生き残るためにも必要なのです。
(今日のブログは何とも小難しいぜ!!) 
【今回の推薦本】
 「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史3」
 全3巻の完結編、やっと読み終わりました。
最終巻はデタントから9.11を経てオバマまで。
思えばソ連ゴルバチョフの時代は、いっとき世界が平和になる幻想を抱いたものです。
そのときのアメリカの大統領がレーガンだったのは、人類にとって不幸でした。
 モンロー主義アメリカがいつしか帝国主義になり、黄昏れながらも国内統制を強化している。オバマもブッシュも変わらない。
「共和制を続けることができるか否かは、われわれ次第だ」
本書はそう訴えている気がします。
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(このブログは毎週木曜日に更新予定です)