差別化の罠

ハジロコチドリ撮影YT氏

 僕がはじめて経理部の企画書を書かせてもらったとき。
本屋さんには「経理の本」は売っていなかった。
経理本というと、ちょっと異色の「人事屋が書いた経理の本」だった。
今は20冊くらい置いてあって、書棚に並んでいない本はもっとある。
 僕が子どものころは菓子パンはあんぱんとジャムパン、チョコパン、クリームパンくらいしかなかった。
メロンパンが出たときは、珍しさでこぞって買った。
中にメロンが入っていなかったのでたいそう憤慨した。
いまじゃ菓子パンも覚えきれない。
 ことほど左様に、経済は変質した。
品種が多様化しすぎて、横着な私は選ぶのも面倒なほどだ。
そこで定番商品を捜すのだが、ジャムパンやキリンのラガーはなかなか売っていない。
 んなもんだから、ほんとにビジネスは難しくなった。
どうして、こうなったんだろ?
ダイエーが潰れるわけだ。
GMSという業態そのものが行き詰まっている。
ヒット商品はあっというまに多様化して、薄利になる。
猫の目のように売れ筋が変わる。
流行の業態も変わる。
制度も法律もコロコロ変わる。
さて、どんなビジネスモデルでいきましょうか?
【今回の推薦本】
チャールズ・R・ガイスト著「ウォール街の歴史」
 巷の書評欄に頻繁に出てくる本です。今回は純粋な推薦ではありません。
この本を読みこなせる人は、金融史にかなり詳しい人だと思います。
参考文献を時系列的にまとめている印象なのでウォール街の歴史のインデックスだと割り切って読みましょう。
 ということで教養不足の僕には、かなり重い本でした。
この本を理解できるようになりたい、という意味での推薦本です。
でも例えばこういう一説は・・・へ〜そうなんだ!ですね。
「もともとユーロダラーはソ連政府が保有していたドルを預ける場所を探していたときに生まれたものである。・・・このソ連のドル預金を引き受けたのがフランス」
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E8%A1%97%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BBR%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88/dp/4894514125
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