土地評価

ノスリ撮影YT氏

「図解でわかる部門の仕事 経理部 改訂3版」出ました。
今回の改定内容はやはり「IFRS」と「新たな会計基準」です。
URLは下記です。
できたてほやほや(?)なので画像がアップされていません。
 http://shop.jmam.co.jp/book/1248968_1453.html
 さて本題です。
先週のブログで「時価とは鵺のような存在である」という説を紹介しました。
日本で最も注目される時価は土地の時価です。
鵺のような存在か否かはともかく、土地の時価評価も複雑怪奇な世界です。
土地の時価には実勢価額、公示価額、基準地価、相続税評価額、固定資産税評価額そして実際の売買価額があります。
 相続や贈与の税務で特に重要なのは相続税評価額です。
土地の相続税評価額というと一律に決まっていると思う方も多いようです。
でも実際は、都市圏で決まっているのは路線価といって接面道路ごとの基準の価額です。
 人と同じで世の中の土地はすべて異なります。
評価額は前提条件によって異なります。
 相続税評価額は「評価する税理士と不動産鑑定士の数だけ存在する」といっても過言ではありません。
なぜ不動産鑑定士が入ってくるかというと、路線価評価では不合理な場合もあるからです。
 土地評価でもっとも大切なのは現況の確認です。
・接している道路の幅員は何メートルか
・間口距離(道路と接している距離)は何メートルか
・想定整形地はどうとるべきか
・建ぺい率と容積率は何%か
・地目(宅地、田、畑、雑種地、山林など)はどうなっているか
・どのように利用しているか、利用者は誰か
・そして正面路線価はいくらになっているか
ひとつひとつ事実関係を根気よく積み上げて評価額を算出します。
土地の評価額=路線価×地積
という単純な世界ではありません。
【今回の推薦本】
 津村重行著「不動産調査入門基礎の基礎」
 私はこういう実務的な本が大好きです。
不動産は奥の深い世界です。
不動産を含めすべての財産が対象となる資産税の世界は、はてしなく広く深い世界です。
ただ着実に事実関係を確認していくのが、その実務。
 こういう実践的な本は大きな手がかりになります。
・市役所に行ったときに0.3ミリの芯のシャープペンシルは、トレースなどをして記録して帰りたいときには必要です。
・トレーシングペーパーは安いので、一冊バッグに入れておくといいでしょう。またトレースするときは消しゴムがなくてはなりません。
 どうです、この実践的なところ。
 何事も基礎の積み上げが肝心ですね。
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%85%A5%E9%96%80%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E-%E5%9B%B3%E8%A7%A3%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3%E6%A5%AD-%E6%B4%A5%E6%9D%91-%E9%87%8D%E8%A1%8C/dp/4789229637/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1280997568&sr=1-1
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)