税金と慣性の法則

ホオジロガモ撮影YT氏

 税金の歴史を調べてみると相続税は1905年に
日露戦争の戦費を賄うためのに創設されたそうです。
 源泉所得税という制度は1940年に膨大な戦費を確保するために所得税を前取りする必要があって、会社が毎月の給与から直接税金を徴収する制度として導入されたそうです。
 生命保険金が相続財産とみなされるようになったのも同じような理由だった記憶があります。
 今では相続税は所得格差を是正するための税金ということになっています。
源泉所得税は年末調整で現金還付されるのを喜んでいるのが実情です。
 生命保険金は「相続税の節税手段」になる、というのが定説。
税金を取るのはおかしいという専門家(税理士)は殆どいません。
 人には「慣性の法則」とやらがあって長年、おんなじことを続けてると、それを当然と思うようになり「現にある制度は正しい」と思いこむ動物なのかも知れませんね。
【今回の推薦本】
 月刊「技術営業」編集部著 ヤマダ電機に負けない「弱者の戦い方」
 この本は中小の小売業の経営者の方達に是非読んで欲しい本です。
以下は本書に出てくるセブンプラザの山口社長の言葉です。
・日本の企業の60%は赤字です。なぜ赤字になるのでしょうか。それは社長が目の前の仕事に明け暮れて、経営者の役目をサボるからです。体を張って働くあまり、頭が働かない。この社長の思考停止こそ、業績低迷の原因です。最悪のサボり屋は、社長の脳みそです。成長を阻害するのは社長自身なのです。
・運転資金を確保しさえすれば経営はなんとかなると安易に考えている。残念ながら損益計算書貸借対照表を読めない店が圧倒的に多いですね。経営の物理的な仕組みを理解していません。
・増客なくして繁栄なし。重要なのは、あくまで「顧客を増やす」こと
・何十年も電器店を経営していながら健全な経営ができなかった最大の原因は、店主が個人所得に重きを置いて、会社の経営を弱体化させたからです。
 でも、会社は自分が出資したものです。それなのに自ら会社の経営を脆弱にさせるのが、私には不思議でしょうがない。そんな会社が発展するはずがありません。社長の器イコール会社の規模ですから、社長の器以上の会社はつくれませんよ。多く納税する企業ほど発展する。納税をせずに発展した企業などありません。
・弱者は常に自分の専門的分野で差別化を計っていかなければ生き残ることはできません。
ヤマダ電機に負けない「弱者の戦い方」 セブンとアトム、ヤマグチに学ぶNo.1企業との共存の法則の通販/月刊「技術営業」編集部 - 紙の本:honto本の通販ストア
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)