開業のポイント

コマドリ撮影YT氏

 こういうご時世だからこそ企業家が必要です。
もっと企業を増やさないといけません。
開業のポイントをまとめてみると下記のようになります。
1.個人事業にするか法人にするか
 個人事業の場合は残ったお金がすべて個人の所得です。
法人にする場合は、会社から役員報酬を取ることになります。
税金では法人の方が有利だといわれています。
給与にすると給与所得控除という概算経費が認められるからです。
2.売上と経費を予測して採算を計る
 事業を続けていくには正社員1人当たりの粗利が1千万円程度が目安になります。
例えば飲食業の場合は粗利60%と仮定すると1人あたりの年商が17百万円、月商だと140万円くらいです。
不足する場合は経費を節約して採算に乗るように工夫しなければいけません。
3.資金を確保すること
 必要になる資金は開業時の設備資金と開業してからの運転資金です。
すべて銀行借入で賄うのは無理なので必要資金の半分くらいは自分で調達しなければなりません。
設備資金:一番大きいのは保証金や内装費などの事務所費です。
その他にはコピー機、パソコン、机、いすなどの備品が必要になります。
必要な設備資金は業種によって大幅に異なります。
運転資金:とにかく大切なのは運転資金を確保することです。
予想と現実が異なるのは世の常です。
目安としては目標の月商の2〜3ヶ月分は確保したいものです。
4.資金調達方法
 外部からの資金調達は主に二通りあります。
銀行借入と助成金です。
銀行借入は返済しなければなりません。
助成金は返済不要ですが受給要件は厳しく、また多額にはもらえません。
(1)銀行借入
 日本政策金融公庫の創業融資が審査期間も短く便利です。
民間の銀行や信金から借りる場合は信用保証協会の保証枠が限度になります。
(2)助成金
助成金は各種ありますが利用しやすいのはハローワーク助成金です。
5.各公官庁への届出
個人事業主の開業届出書または法人設立関係の届出書など所要の書類を提出します。
 ということで・・起業を考えている方はお気軽にお問い合わせくださいね。
(と、ここで事務所のPR)
【今回の推薦本】
 池上彰著「今日の総理」
 「こんな企画、面白いはずないだろな」と思ったのですが池上彰さんなので買ってみたら意外に面白いです。この本。
歴代の総理に例えると「小渕総理」のような味があります。
 総理になると日々の動向まで報道されるので大変です。
森元首相の「首相動静」なんかすごいです。毎日、料亭を梯子してます。
並の胃袋じゃありません。
 でも読後感は「おもしろうて やがてかなしき 」というところでしょうか。
読むほどに「善人は短命」という気がしてくるからです。
http://www.amazon.co.jp/%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%81%AE%E7%B7%8F%E7%90%86-%E6%B1%A0%E4%B8%8A-%E5%BD%B0/dp/4828415467
 ついでに「はじめの一冊 経理の仕事がよくわかる本」が書店に並びはじめました。
Amazonは、まだ近日発売ですね。能率協会は、もちろん売ってます。
http://shop.jmam.co.jp/book/1241370_1453.html
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)