サボリーマン

アオシギ撮影YT氏

 確定申告の時期になると、尊敬していた大先輩の税理士先生を思い出します。
理論家で酒好きでユーモアがあって、優しい方でした。
 数年前に肺ガンでお亡くなりになりました。
それも確定申告の最中に体調が悪くなって検診を受けたら末期癌で「余命3ヶ月」を診断されました。
それでも、その年の確定申告は続けておられた記憶があります。
 最後にお会いしたのは、余命を宣告された数ヶ月後の税理士会の研修でした。
あまり面白くない研修だったので休憩時間を利用して、途中で退席しようと会場を出た後です。
 会場の出口のところでバッタリお会いしました。
余命いくばくもない筈なのに受講されていた訳です。
 事情はお聞きしていたので気後れしたのですが「先生ご無沙汰しております」と挨拶しました。
返ってきた答えは・・
「おや、先生。今日の研修はサボリーマン?」
 お亡くなりになったのは、その後まもなくだった記憶があります。
 それ以後、このサボリーマンという言葉はお気に入りなってしまい時々使ってます。
道でエクササイズのインストラクターに偶然合ったときには「先生、本日は私はサボリーマンです」という具合です。
(今日のブログは、ちと変かな・・・)
【今回の推薦本】
 池上彰著「日銀を知れば経済がわかる」
またもや池上彰さん。専門書を読んだ後で、池上さんの本を読むとより理解が深まる気がします。
 経済政策で国にできるのは需要の創出と金融政策。
前者は公共投資や減税で後者は金利やマネーサプライの調整。
金融政策は、わかるようで、やっぱりよくわかりません。
財政赤字が問題なら紙幣を刷ればいいんじゃないの?」という問いに明確に答えるのは結構、難しいです。
 だから政府紙幣という発想も出たりして大論争になります。
金融を知る手がかりは、まず日銀を知ることです。
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(このブログは毎週木曜日に更新予定です)