会社は損失がでるから倒産するのではありません。
資金が途絶えると倒産します。
あたりまえだのクラッカー(古すぎるだろ!)ですが、
これまでは理屈でしか分かっていませんでした。
不景気だと実感します。
JALが何故つぶれないか。
国がジャブジャブと資金をつぎ込んでいるからですね。
日債銀がなぜつぶれたか。
国が見捨てたからです。
(おかげで私は大損しました)
「損益を見定めて資金不足の状態を作らない」
これが経営者の役割です。
私を含めて中小の経営者はJALのように国が助けてくれるわけではありません。
借入できる金額も信用保証協会の信用保証枠と日本政策金融公庫が貸してくれるお金、そして不動産の担保枠が限度だと考えたほうがいいと思います。
借入限度額=信用保証枠+日本政策金融公庫の借入枠+不動産の担保価値
資金が続いているうちに営業キャッシュフローをプラスにする。
これが生き残るための至上命題です。
営業キャッシュフロー=税前当期純利益−法人税+減価償却費−増加した棚卸資産−増加した売掛金+増えた買掛金
【今回の推薦本】
広瀬隆著「持丸長者 幕末・維新編」
半藤一利を始めとして明治維新を否定的に解する歴史学者は少なくないが、信玄、家康の系図から始まって、つぶさに歴史の事実を検証しながら、薩長が作り上げた教科書風の歴史観を真っ向から否定して明治政府の実態を明らかにしている。この本を読むと維新後、明治政府の要職を投げ出して、薩摩で隠遁生活を送ろうとした西郷隆盛の気持ちが分かる気がしてくる。裏側から見た日本の近代史という内容だが単なる「陰謀史観」ではない気がする。