もう年の瀬です。
今年最後のブログになります。
1年過ぎるのが、とにかく早いです。
何かの本で読んだのですが、人は生理学的に「歳を重ねるほどに時の流れを早く感じるように」できているそうです。
じゃあ、これからますます早くなる・・ということですね。
茨木のり子さんの詩集に次のような一節があります。
「疎開児童もお爺さんになりました
疎開児童もお婆さんになりました
信じられない時の迅さ
飢えて 痩せて 健気だった子らが
乱世を生き抜くのに せいいっぱいで
生んだ子らに躾をかけるのを忘れたか」
さあて、年賀状を書かなくちゃ・・(遅すぎねえ?)
それにしても、このブログは私の文章よりもYT氏の写真の方が好評のようです。先日の高校時代の同級生の集まりでも「写真がいいね」と言われました。
でも、まあいろんな方にお世話になって、今年も年をこすことができそうな。感謝、感謝。
【今回の推薦本】
別冊宝島「日本経済 タブーの教科書」
日本経済はどのように動いているのか。
ファンド資本主義の仕組みはどのようなものか。
おかしな新興企業が生き長らえているのは何故か。
日本のベンチャー人脈。
官の規制ラッシュによって日本経済はどうなっていくのか。
宝島社の雑誌はゲリラ的ではありますが、それだけに本音と裏話が満載で、日本経済が「どのように動いているか」「これからどうなるか」理解する手掛かりを与えてくれます。
東京新聞特別取材班著「検証 国策逮捕 経済検察はなぜ、いかに堀江・村上を葬ったのか 」
経済、社会の動きがめまぐるしく、ライブドアや村上ファンドの事件も遠い過去のような気がします。
思えば、昨今の事後規制型の厳罰化は、この事件が象徴していました。
また国策捜査という言葉が盛んに使われるようになったのも、鈴木宗男事件よりもこの事件の影響が大きい気がします。
あらためてその軌跡を振り返ってみると、堀江さんや村上さんは小泉改革の象徴的な存在だったことが分かります。
また国策捜査という言葉が適切かどうかはともかく、彼らのエスカレートぶりは自己コントロール機能を失っており、どこかで、誰かがブレーキをかけなければならなかった気がします。
私には堀江さんが保釈後弁護人を通じて、報道陣に公表した手紙の書き出しがが印象的でした。
「拘置所に入っている間は、今までの暮らしと違い、月日がゆっくりと過ぎていき、自分自身のこれまでの人生を振り返る良い機会になりました。」
車も人生も経済も加速度が付きすぎると、冷静さを失ってしまいます。かといって、もたもたしてると競争に負けてしまう。それをコントロールする機能が必要ですが・・。