中小企業の再生支援

アカショウビン撮影YT氏

 お客様の繁栄を一番の喜びとして、事務所を営んでいます。きれい事ではなくこれは本心です。当事務所の経営理念は以下の通りです。

「わたしたちは、経営者の本当に役に立つ会計、税務、経営管理を追求するとともに、会社の経理の人材を育て、ともに研鑽し、ともに成長し、実践的で、会社になくてはならないアカウンティングファームを目指します。」

 ただ私の力量不足で「ともに成長し」という目標が未達成です。アカウンティングファームではなくスモールアカウンティングオフィスにとどまっているのが現状です。(反省)

 「ともに成長し」が達成できないのは第一に当事務所の問題なのですが、第2には厳しい経済環境下の中で、どうしても年間に何件かのお客様は、経営に行き詰まってしまうという現実があります。企業競争の中で負ける会社が出てくるのは資本主義の現実です。

 会社は維持するのも大変ですが、整理するのはもっと大変です。

 損失が出るのは分かっているのに、事業整理をできずに傷口を広げて出血(赤字)が大きくなっていく。生き延びるために無理に輸血(資金手当)をする、という悪循環に陥りがちです。

 中小企業は資金力がないために、事業再生に協力してくれる専門家も集まりません。

 先日、中小企業診断士の研修で事例を聴いたのですが、中小企業の再生を支援する「中小企業再生支援協議会」という組織があります。

 中小企業政策の一環として都道府県に設立されている公的機関ですから信頼ができます。完全に行き詰まってしまう前に相談してみるといいかも知れません。

中小企業庁:経営サポート「再生支援」

【今回の推薦本】

 塩田潮著「昭和の教祖 安岡正篤の真実」。何故かアマゾンにはイメージ写真がなかったので今回のサイトは7&Y。

 昭和史を読んでいて、よくイメージが分からないのが安岡正篤(まさひろ)と四元義隆です。

 大川周明北一輝は派手に活動しているのと活躍した時期が戦前までなのでイメージを作りやすいのですが、安岡正篤は直接的な政治活動はしていないし、戦後も歴代総理の指南役といわれるなど、活躍した期間が長く、どのように影響力を行使してきたのか分かりにくい人物です。

 その上、老後はあの細木数子との入籍騒動まで起こしました。因みに私の最初のイメージは「細木数子と入籍事件を起こした陽明学の老学者」というものでした。昭和史を読むと至る所に登場してくる人とは知りませんでした。

 でもこの本を読んで、どういう人だったのか、なんとなく理解できた気がします。戦前の右翼の指導者というイメージが強くあまり好きではないのですが、「とてつもない教養人」だった気もします。

 「酒と女」をこよなく愛していた(らしい)のもいいですね。ただ、どんな教養人も年には勝てません。それが自然の定めです。

http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31753385

(このブログは毎週木曜日に更新予定です)