若い頃、無職だった期間があります。僅かな退職金と社員持株会で購入した株式だけが生活の糧でしたが、最初は楽しくて仕方ありませんでした。
でも経済的裏付けがないので、時が経つにつれ、だんだん不安になってきます。
出費を抑えるために家計簿をつけてみたのですが、元来、飲んべえで節約が苦手な私には、さっぱり効果がありません。
ちょうどバブルのころでした。ある日「ああ今日も1万円も使ってしまった。」なんて嘆いて夕刊の株式欄を見ていると、持っている株式が1日で5万円も値上がりしています。
「働いてもいないのに、お金を消費しているだけの生活なのに、利益が出ている・・・」
フローでもストックでもプアーな私には、不思議な不思議な体験でした。
ところでこういう場合、会計学では、利益を認識するのでしょうか?
実は、古くから会計学でも考え方が分かれています。資産の価額は取得原価主義なのか時価主義なのか、利益の概念は当期業績主義なのか包括主義なのかという論点です。
今のところは、「商売でいくら儲かったのか」という当期業績主義の考え方が強いようです。
損益計算書には売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益そして当期純利益の5つの利益が表示されていますが、通常の営業活動から生み出された利益が経常利益で、日本では古くから会社の営業成績を判断する数字として経常利益が重視されてきました。
というところで今回はお終い。続きは書きたくなったら書きます。
【今回の推薦本】
本田健著「ユダヤ人 大富豪の教え」。ご存知、神田昌典さんの「成功者の告白」とともに起業家の方に愛読されている書籍です。
この本は2003年に刊行されているので、この本の方が先に出版されています。すんなり読めるし、読後感もすっきりしてます。
私は、あまり企業本やメンタリング関係の書籍は読まないのですが、何となく購入してみました。いかにもミリオンセラーになりやすい特徴を備えています。
読みやすく、誰でも納得できる内容、プリミティブな真理を説く・・というところでしょうか。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)