OJTとOffJT 

ケイマフリ 撮影YT氏

 はるか遠く昔、おじさんは労務管理論とかいうのを勉強した記憶があります。最初にでてきた言葉がOJT、OffJTでした。なんでもOJTが主で、必要に応じてOffJTなんて書いてあった気がします。

 OJT、OffJTとは仕事に必要な知識や技術、技能を修得するための教育の基本的な形態です。OJTはOn the Job Trainingの略で「職場内訓練」と訳されます。OffJTはOff the Job Trainingの略で「職場外研修」と訳されます。

 同じJob Trainingなのに、「訓練」と「研修」に訳語が違っているのが面白いですね。訓練とは、絶えず繰り返し、継続的に練習させ体得させることです。訓練に対して、研修は知識を高めるために、ある特定の期間、特別に勉強することです。なんか研修の方が、訓練より楽そうです。

 研修は講師がひとりで、受講者が多数の場合が多いです。それに対して訓練は、マンツーマンのイメージが強いですね。寝てても大丈夫なのが研修です。でも実際に経験してみると、まるっきり知らないことを、延々と一方的に語られる研修の方がつらいですね。

 余談ですが、若い頃は、「訓練」が大切だと思っていましたが、もっと厳しい「鍛錬」という言葉があります。年を重ねてみて思うのですが、人生に必要なのは訓練ではなく、鍛錬のようです。英語ではdiscipline、英語でもOJTより厳しそうな語感です。まあ、片意地貼らずに淡々と鍛錬に励みたいものです。

【今回の推薦本】

 稲盛和夫著「アメーバ経営」。ご存知、稲盛和夫さんの実学に続く、第2弾の経理本です。私は稲盛信者ではありませんが、稲盛さんのプリミティブな思考方向はすごいと思います。このシリーズを読んでいると、経理というのは、「使って利用するものだ」とつくづく勉強させられます。
 会計や税務を生業としている者には、逆に本当に役立つ経理をとことん追求する視点に立っていないのかも知れません。もっとも、だから職業会計人で経営者としては二流なのだから、当たり前かも知れませんが・・。
ここで一句。
だからこそ いつかいきたや そのステージに。

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