上場と資本政策(2)

タシギ 撮影YT氏

「一に業績、二に業績、三におかしな人(または怖い人)と突き合わないこと、最後に資本政策で間違ったり、騙されないこと。」

三番目の条件は、騙されても上場はできるのですが、経営権がなくなってしまったり、結果としてベンチャーキャピタルや他の株主が儲けるための道具にされてしまう結果になってしまいます。
 
 ここからは、独断と偏見ですが私は以下のように考えることにしています。

①現在の資本金を1億円とします。

②上場時の当期利益を3億円と仮定します。PERを20倍とすると時価総額は60億円になります。株数を5万株とすると株価は12万円です。

PER→http://www.skc.or.jp/qa/per.html

③上場時の公募(または売出)株数を公開後の株数の20%と仮定すると公募前の株数は4万株、時価総額は48億円です。

④公開時の理想的なオーナーの持株比率を50%とすると2万5千株、オーナー以外の安定株主の持株比率を20%とすると1万株。

VC(ベンチャーキャピタル)等に渡すことのできる株は5千株になります。

VC→http://j-net21.smrj.go.jp/venture/vctowa.html

⑤上場までに必要な投資額を10億円とすると、あと必要なの9億円です。
オーナー以外の安定株主とVC等に割り当てる株価は・・

 9億円÷1万5千株=6万円

 結論です。資本政策の要諦は、安易に安く株を持たせないことにつきます。

【今回の推薦本】
水島愛一朗村上ファンドの研究」。今回はあえて?コメントなしです。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872576292/ref=ase_placeofpeace-22/250-6769542-9805025

(このブログは毎週木曜日に更新予定です。今年はこれが最後です。来年もよろしくお願いします。)